ノミって?

「ノミなんて見たことない。今時いないでしょ?」

なんて思っていませんか?

 

現在でもノミは決して珍しくありません。

室内で飼っていても、お散歩中にくっつけて帰ってきたり、飼い主さんにくっついて家に持ち帰ってしまうことがあります。

 

「あれ、なんか最近うちの子よく痒がってる。」

「そう言われると、私まで痒い気がしてきた。」

 

こんなことにならないように予防は大切です。

とは言っても、ノミなんて見たことないという方も多いですよね。

一体、どんなものでしょうか?

 

ノミってどんな虫?

ノミは成虫で1−3ミリの外部寄生虫です。好物は動物の血液で、オス・メスともに動物に噛み付いて血を吸います。人間も噛まれて血を吸われることがあります。

幼虫の間は、血を吸うことはなく、成虫のフンや動物や人間の食べこぼしやフケを食べます。

 

驚くべきは、成虫のジャンプ力です。光や動物の体温・二酸化炭素に反応して、体の100倍もの高さのジャンプをするといわれています。このジャンプ力で、お散歩など出かけた先で知らないうちにピョーンっと動物に飛びついてきます。

 

成虫の見た目はゴマのようです。

ノミ取りグシなどでブラッシングして、これってノミかな?と思うとき、他のゴミなどと見分ける方法はつぶしてみることです。濡らしたティッシュなどに挟んで爪などでつぶし、赤黒くティッシュに色が付くようでしたら、それはノミの可能性が高いです。つぶしてみると、ノミの吸ったワンちゃんや猫ちゃんの血液で、湿っているティッシュが赤くなるのです。

 

ノミのフンは黒い小さな粒状のものです。こちらも同じように濡れたティッシュにはさんで押しつぶすと、血液の成分で赤くなります。

 

 

ノミの生態

ノミの成虫は、動物に寄生すると8分以内に吸血をはじめ、雌は吸血すると36〜48時間で産卵(1日平均30個)を始めます。

卵は、直径が0.5mmほどで表面が滑らかなので、数時間以内に動物の体から落下し、環境条件により1−6日で孵化し、幼虫となります。

 

幼虫は1〜2週間で、2回脱皮を繰り返し、さなぎとなります。幼虫は主に成虫のノミのフンを餌としていますが、幼虫同士の共食いもあるようです。

 

1週間ほど繭のなかで蛹化(幼虫がまゆの中で成虫の一歩手前まで成長すること)し、好適な条件(温度:24〜32℃、湿度:78〜80%)がそろってはじめて成虫となります。さなぎのままで一年ほど生存できると言われています。

 

一年中快適な室内では、部屋のすみや家具の下、カーペットや動物たちの敷物などに潜み、一年中繁殖を繰り返します。

 

その繁殖力は驚くほど高く、あるデータでは、産卵直前のメスが10匹いれば、30日後には成虫が約2000匹に増殖、同時に9万個以上の卵と10数万匹の幼虫をうみだすと言われています。これがご自宅の中で、と考えるとゾッとしますね。

 

ノミによって起こる病気

ノミがいると吸血されるだけではありません。ノミによってかかる病気もあります。

 

○ノミアレルギー性皮膚炎

犬、猫でみられ、人でも起こります。強い痒み、脱毛などがみられます。

 

○貧血

小型の猫などで、大量にノミが寄生した場合、貧血になることがあります。

ノミは吸血速度が速く、自分の体重の10〜15倍の血液を吸うと言われています。

 

○瓜実条虫

ノミは瓜実条虫の中間宿主です。瓜実条虫は、節のあるきしめんのような見た目の寄生虫です。

ノミの成虫の内臓に瓜実条虫の幼虫がいる時、このノミを犬や猫が食べてしまうことで、瓜実条虫が腸内に入り寄生してしまいます。

犬、猫だけでなく、人にも寄生することがあります。

 

○猫ひっかき病

ノミを介して、犬や猫がバルトネラ菌に感染します。犬猫には症状はでませんが、爪などを介して人が猫にひっかかれた時や咬まれた時に感染します。発熱やリンパ節の腫れがみられます。