犬のフィラリア・ノミ・マダニ予防薬

ワンちゃんのフィラリア予防とノミ・マダニ予防のお薬は一緒に入っているものがあるため、どのように予防するかは同時に考えた方がよいでしょう。

当院でお取り扱いのある予防薬は以下になります。

 

フィラリア予防とノミ・マダニ予防を同時にやるか、そして、どのようなお薬のタイプが良いか、いろいろな条件を考えて選びましょう。

 

また、フィラリア予防と同時に行う場合は、毎年シーズンのはじめにフィラリア検査をする必要がありますので、ご了承ください。フィラリアについてはこちら↓

また、ワンちゃんの健康状態、好み、アレルギーなどにより、投与できるもの、投与できないもの、投与しやすいもの、などが違います。

以下の表を参考にしてください。

 

おやつタイプのお薬は、お肉のようなブロック状のお薬で、中にお薬が染みこませてあるものです。好みなどで食べてくれなかったり、吐き出してしまう可能性もありますが、好きな子の場合はパクっと食べてくれるので、飼い主さんも犬もストレスが少なく与えることができます。味の好き嫌いがある子、食物アレルギーがある子は注意しましょう。

 

スポットタイプは、肩の辺りの毛をかき分けて、皮膚に液体のお薬を直接垂らすお薬です。液を垂らす間少しじっとしてもらえれば、簡単に投与できます。ワンちゃん自身にも負担は少ないでしょう。おやつタイプでは食べてくれるか不安な場合、錠剤や注射のフィラリア予防薬と組み合わせる場合に良いでしょう。

 

錠剤は、フィラリア予防薬のみですが、安価に済ませたい場合、お薬をあげるのが比較的問題ない子の場合には良い方法です。この場合は、ノミ・マダニのお薬も別にぜひ投与してあげてください。

 

注射薬も、フィラリア予防のみとなります。こちらが特徴的なのは、年に1回の注射で済むということです。また、病院で注射をしますので、家で毎月のお薬を忘れずに投与する手間はありません。ただし、子犬の場合は、体重が安定していませんので、投与できません。また、副作用の報告があることが心配な点です。注射薬の場合も、別にノミ・マダニのお薬を投与してあげてください。

 

フィラリアは命に関わる病気です。フィラリア予防が普及したことにより、犬の寿命が大きく伸びたと言われています。

 

ノミ・マダニは吸血するだけでなく、様々な病気を動物や人にうつす可能性がある外部寄生虫です。

 

防げる病気は防いで、動物と人とがなるべく長く快適に暮らせる社会を目指しましょう。